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CSS nite 名古屋Vol7 「著作権だがや」にて講演

平成24年1月21日(土)に名古屋市の電気文化会館において、CSS nite主催の著作権に関するセミナーで講師を務めました。

CSS niteは、デザインやWEB制作のお仕事をするクリエイターやプログラマーの方々が自発的に行っているセミナーで、現時点で全国で230回を超えるイベントを実施し、延べ33,000名以上が参加されています。

今回の名古屋でのイベントは「著作権だがや」というテーマで、約100名の参加者がありました。

スピーカーとして、株式会社デックの大屋慶太氏株式会社音生の安藤健一氏株式会社スイッチの鷹野雅弘氏(CSS nite主催者)がWEB制作の現場での事例を基調にお話をされました。

ロゴや画像などのデザインをする際に、他者のキャラクターの著作権を侵害しないための苦労や、自作のプログラムを納品する際にGPLライセンスが問題となるリスクなどについて生々しい事例を紹介されました。

当職(遠山)は、古家秀樹行政書士と共に契約書作成実務面での著作権の話を交え、各スピーカーの事例に対して解説を行いました。

知的財産権の中で、著作権は登録が不要な無方式主義を採用しており、そのために特に何の手続をしなくても自動取得できます。
その上、著作権のうち財産権は自由に譲渡できるため、譲渡された著作権の所有者(著作権者)が誰なのか外部からではわかり難いという問題があります。
文化庁で著作権の登録制度が用意されていますが、利用者は少ないままです。

また、WEB制作業では、対価を得て著作物であるWEBを譲渡する契約をするわけですが、その譲渡する著作権(財産権)のうち複製やネット上の公開(公衆送信)について、クライアントにどこまで許諾するのかを検討しきれていない場面も目立ちます。
できるだけ具体的に許諾する内容と不許可とする内容を例示しておく方が、後からのトラブルを予防することに役立つには言うまでもありません。

普段は特に意識をすることなく著作物を生み出しているクリエイターやプログラマーの方々に、多少でも権利問題について考えるきっかけになれば、講演をした者として望外の喜びです。

イベントの最後には、CSS nite名古屋の事務局(主にオゾン・ノーツの野村さん)より著作権を守って仕事をしよう!という提言があり、下記のステッカーが配布されました。

イベントのWEBページや講師紹介の動画、こうしたステッカーなど、クリエイターさんの魂(遊び心?)を感じる良い仕事をたくさん見せて頂きました。
また、懇親会では聴講頂いた方々にも、いろいろな事例を教えて頂きました。
このような機会を頂いたことに感謝しております。

WEB制作の契約書については、当職が運営する下記サイトもご参照頂けると幸いです。

WEB制作とIT事業の契約書サイト

 

平成24年1月23日

 

 


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