最近の悪質詐欺について
一般的な悪質商法被害であれば、クーリングオフや契約無効の主張などの手段で支払ったお金を取り戻す事はできます。
しかし、最近の悪質な詐欺の場合は、相手が不明で支払ったら最後、もう回収の見込みは極めて困難と言うケースが目立ちます。
例えば。
おじいさん・おばあさんを標的にした「おれ、おれ詐欺」。
電話を取ると「おれだよ。おれ。今、交通事故を起こしちゃってヤバイ人から脅されている。至急金がいるから今から言う口座に振り込んで。」という内容。
「最終通告詐欺」
<<最終通告>>という表題で記憶に無いアダルトコンテンツ利用料の請求が来ます。
電子メール・葉書・電報などあらゆる手段で不特定多数に送りつけます。
電話でかかってきたという事例もあります。
「出会い系詐欺」
出会い系サイトに絡む詐欺のバリュエーションは豊富のようです。
「会社の依頼を受けてインターネットの不正利用調査をしている。会社にバラされたくなければ指定する口座に振込みを。」
「ご主人の個人情報を把握した。秘密をバラされたくなければ振込みを。」
これらに共通するのは、被害者は詐欺犯の素性がわからない事です。詐欺とわかって訴えたくても、相手がどこの誰なのかも名前すらわかりません。
(名前も偽名で、銀行口座も不正取得した他人の口座です。)
こうした接触があった場合、即答は避けてください。そして家族に事実関係の確認をして下さい。嘘の情報だとわかれば無視すればいいわけです。
もし、被害にあってしまったら、地元警察署の生活安全課に届け出てください。
それから、インターネットで個人情報をネタに恐喝される場合ですが、大抵の場合は相手はIPアドレスくらいの情報しか持ち合わせておりません。
それだけで自宅の住所などを割り出すのは、まず不可能です。無視して構いません。
具体的にお困りの事がありましたら、お問合せフォームより、当事務所までご相談ください。
現在は架空請求の問い合わせは受付しておりません。
2003年6月10日 遠山桂
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