中津川市の行政書士日本全国対応の行政書士です

パソコンの故障で泣かないために

 私の大学時代にとても不幸な先輩がいました。今から13年も前の事ですが、当時のパソコンは高価で使い難く、大学生は卒業論文執筆にワープロ専用機を使っていました。
 その先輩は、卒業論文執筆のために購入したワープロ専用機を使い、数週間かけて文書を作成していました。ある日、すごく憂鬱そうな顔をして「ワープロが初期不良で壊れた。データはFDにバックアップしてなかったので、全部やり直しだ。」と愚痴をこぼされていました。
 それから1ヶ月後、今度は死にそうな青ざめた顔で、「あれから頑張って、ほぼ完成まで仕上げたけど、今度はFDが故障して論文が消えた・・・。」と力なくつぶやいてみえました。私もかける言葉が見つかりませんでした。
 その先輩は必死の努力で、期限までの残り2週間で論文を仕上げたようでしたが、これが間に合わなかったら卒業は出来ませんでした。

 ビジネスの現場でも、膨大なワークシートを入力中にパソコンがフリーズでもしようものなら、もうキレまくって雄たけびをあげる事もあるでしょう。数週間かけて作成した文書が消えてしまったら、場合によっては商談が流れてしまう事もあるかもしれません。
 データのバックアップというのは、パソコンを使っている方なら誰しもそれなりに配慮されていると思います。

 しかし、 意外とたいへんなのが、パソコンその物の復元です。パソコンのハードディスクはある意味で消耗品なので、ある程度酷使するとクラッシュしてしまいます。データはMOやサーバー機のDATに保管してあれば、とりあえず当座はしのげます。
 パソコンは業務に使うとなると、いくつものアプリケーションを入れていたり、LANやインターネット、メールの設定が多岐に渡ったり、周辺機器があれこれ繋がっていたりします。これらを元通りに復元しようとすると、かなりの労力がかかります。

 私の事務所もサーバーが1台と3台のクライアント(パソコン)がありますが、それぞれに役割を持たせてケースバイケースで使用しています。
 日頃から、この中の1台でもクラッシュしたら、いくつかの機能は使えなくなってしまうという危機感がありました。
 そこで、本日意を決して、全てのパソコンにインストールするアプリケーションを統一し、周辺機器についても全てのパソコンで使用できるように調整する事にしました。また、ハードディスクのクラッシュに備えて、全パソコンのリカバリCD-ROMも作る事にしました。

 朝8時から着手し、アプリケーションCD-ROMを片手に順番にインストールし、周辺機器をLANから切断し、個々のパソコンに直接接続でも動作するように設定を施し、LAN経由でOSごとバックアップファイルを作成。その後、ひたすらバックアップファイルをCD-ROMに焼付け、気づけば午後11時・・・。全く生産性のない行為です。
 でも、これでどのパソコンが故障しても、他のパソコンで代用出来る様にはなりました。ハードディスクの故障にも、簡単な手順で元通りのシステムに復元できます。前々から気になっていたシステムごとのバックアップが完了したのです。

 みなさんは、今使っているパソコンが故障したら・・・。その対策は出来ていますか?

2003年5月11日  遠山桂

 


©2003 TOHYAMA Solicitor Office. All rights reserved. 
お問い合わせ  遠山(とおやま)行政書士事務所のTOPへ